2022-03-06 10:00:00

イクメンってなんだ?(育児休業)

毎週水曜日に日本テレビで放送されているドラマ「ムチャブリ! 私が社長になるなんて」

高畑充希さん演じる30歳の社長秘書がある日突然、子会社の社長を命じられ悪戦苦闘しながら

会社とともに成長していくドラマ。皆さん みてますか?

最近の若い子は Z世代っていうのかな? あんまりテレビみないそうですね。

30数年前、新人類といわれたX世代のオッサン 毎晩 ドラマ漬けの生活です。

 

さて2月23日に放送された 第7話のエピゾード 若かりし日の自分のことを思い出しました。

正社員として働く佐々川知美、仕事も家事も育児も両立しようと頑張ります。

それに応え 夫が家事を手伝うんです。

でも なにをやっても 雑、雑、ざつ・・・・・結局、後から知美がやり直すんですよ。

そして 夫の定番のひとこと

「どうせ俺がやっても 後から お前がやり直すんだろ!!」

あ~ 言っちゃった。ほんと 男って ダメですよね。

玄関に用意されているゴミ袋をゴミ置き場まで運んだら家事したと思ってますから。

家事も育児も お手伝いではなく 自分の役割として きちんとする。

そう認識することが重要なんだと思います。

まあ・・・ この件に関しては、反省しかありませんが(^_^;)

  

2020年の「人口動態統計(確定数)」(厚生労働省発表)によると

出生数は、84万835人となり前年と比べて2万4404人減少して調査開始以降、最少となりました。

日本の少子化が止まりません。

 

人口動態の年次推計(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei20/dl/04_h2-1.pdf

 

ニュースや新聞でも話題となりますが、この状況が続けば国内経済が立ち行かなくなる

社会保障制度が行き詰まるなど、様々な影響が出ることが予想されています。

 

そこで政府は考えたわけです。

出生率をあげて少子化を食い止めるためには現行の制度ではダメだ。

制度を変えて もっと育児休業を取得しやすい環境整備をしなければいけない。

 

ここで言う育児休業をとる主役は家事や育児に「雑」な男達です。

 (雑じゃない男性諸君 申し訳ない _(._.)_ )

 

育児休業は男女ともに取得が可能な制度ですが、

直近のデータ 厚生労働省:令和2年度雇用均等基本調査 図表2 でみると

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/71-r02/03.pdf

取得率は、女性:81.6% 男性:12.65% 

男性の育児休業取得は前年と比較すると増加傾向にありますが、

まだまだ進んでいるとは言えません。取得日数も5日未満が多いんですよ。

 

つまり出生率があがらない要因のひとつとして男性が育児参加できていない現状をあげ 

その改善しないといけないと考えたわけです。

 

2025年までに『男性の育児休業取得率30%』

 

政府は、こう目標を掲げて いよいよ本気で法改正を進めています。

 

今回の法改正は、3段階で進められます。

第一段階 2022年4月1日施行

①雇用環境整備、個別の周知・意向確認措置の義務化

②有期雇用労働者の育児・介護休業取得要件の緩和(※)

第二段階 2022年10月1日施行

①産後パパ育休(出生時育児休業)の創設(※)

②育児休業の分割取得(※)

第三段階 2023年4月1日施行

〇育児休業取得状況の公表の義務化(従業員1,000人超の企業)

(※)については就業規則の改正が必要です。

詳しくは厚生労働省HPでご確認ください。

https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000789715.pdf

 

男性の育児休業? うちの会社は 関係ないよ。ちゃんと働いてもらわないと。

そんなこと思っていませんか?

 

皆さんの会社の最近の採用状況って どうですか?

新卒で10人採用したら 男女比が5:5 なんてことないですか?

中途で優秀な人材を採用した。その人が女性てことないですか?

 

逆の発想をしてみてください。

 

皆さんの会社の優秀な人材が、出産して育児休業を取る

その時、その配偶者となる男性が育児や家事に非協力的だったら

 

皆さんの会社の優秀な人材が、育児のために 会社を辞めることになるんです。

 

どの会社にとっても優秀な人材を採用して、定着させて能力を発揮してもらう 

そうして事業は発展していきます。それは、経済の発展にもつながっていくのです。

 

そんな優秀な人材を守るためにも 目の前だけのことばかりではなく

社会全体で この新しい制度を回していく必要があるのです。

家事や育児に「雑」な男たちに 家庭での役割をしっかり果たさせることも

企業の責任と考える時代になったのではないでしょうか。