2025/09/27 10:00

🌱障がい者雇用は“結果のため”ではなく“責任として”

 ~ 効率よりも、迷い・悩み・対話を重ねて一歩ずつ ~

「障がい者雇用は“やっているから評価される”ものではなく、社会の一員として果たすべき責任です。

  効率を求めるのではなく、一歩ずつ迷いながら進めることにこと意味があります。」

1. 法的義務と社会的責任

企業には障がい者雇用率の達成が義務づけられています。
これは「やってもやらなくてもいい施策」ではなく、社会の一員として果たすべき責任です。

2. 結果を先に置かない

「雇用率の数字」や「見栄えのよい指標」を先に求めると、採用や配置が形骸化し、                                                         当事者の働きやすさが置き去りになりかねません。
障がい者雇用は、点数や即効性の“成果づくり”ではなく、責任を丁寧に果たす営みです。                                                    数字はその結果として“あとからついてくるもの”と捉えましょう。

3. 一歩ずつ、迷いながら進める

効率化だけを追うのではなく、現場で立ち止まり、迷い、悩み、確かめながら進める姿勢が要です。 

たとえば—

  • 対話から始める:本人・現場・支援者の声を丁寧に聴く

  • 合理的配慮を設計する:業務内容・時間・ツールを一緒に調整

  • 試行と微調整:小さく始め、合う形に直していく

  • 伴走支援:定着期のつまずきに寄り添い、仕組みで支える

この“試行—学び—修正”の繰り返しこそが、長く続く雇用をつくります。

4. 本当の意味での「結果」

 障がい者雇用の本当の意味での「結果」とは、安心して働ける環境が育まれ、仕事を通じて社会とつながることです。
企業が責任を誠実に果たしていけば、社会的信頼や評価は自然と後からついてきます。順序を取り違えないことが大切です。